こんにちは、おいなり夫婦です。
これまで何度か記事でご紹介している通り、私たち夫婦は戸建ての持ち家に住んでいます。
今の暮らしはとても気に入っていますが、この家を買うと決めるまでに、私たちもたくさん迷うことがありました。
今回は、前後編に分けて「物件探しのおおまかな流れ」と「私たちが実際に見た物件種別」についてご紹介します。
マイホームはきっと一生に一度のお買い物。家を買おうか迷われている方や、どうやって良い家を見つけるかの情報を探している方の参考になれば幸いです。
物件探しのコツは?
前編となる今回は「物件探しに必要な4ステップ」をご説明します。
- 良い物件の定義を決める
- 情報が集まるサイトをこまめにチェック
- 実際に行ってみる
- 1~3のステップを繰り返す
シンプルで当たり前のように見える部分もあるかもしれませんが、何度も繰り返し練っていく作業は時間も労力もかかります。
順番に紹介していきますので、ぜひ流れを掴んでください。
1. 良い物件の定義を決める
一番大事で一番難しいのが、「どんな物件が自分達にとってベストなのか」の定義を決めることです。
世の中には数えきれない不動産がありますが、自分にとって最高の条件は一人ひとり異なりますよね。
具体的には、下記のような項目について考えてみると良いと思います。
①予算
まず最初に決めるべきは、不動産購入に使える予算でしょう。
基本的に、条件を良くすれば良くするほど予算がかかってきます。
後々取り返しのつかないことにならないように、まずは「このぐらいで買えたら最高!」という希望予算と、「何があってもこの金額はオーバーできない」という上限予算を決めておくことをオススメします。
そして、面倒に感じるかもしれませんが、必ず将来的な支出やライフプランも時間をかけてじっくりと検討しましょう!
キャッシュフローを極力可視化して、リスクを減らしたり対策を準備しておくことが大切です。
ご家族で理想や希望をすり合わせることも、満足度の高いマイホームを探すために重要です。

天窓があるリビングがいいな!

私は備え付けのガスオーブンが欲しいな♪
※どちらも予算オーバーで叶いませんでした。
多くの方はローンを組んで住宅を購入することになると思いますが、住宅ローンを組む時に注意すべきことは以下の記事でもご紹介していますので参考にしてみてください。
②建物種別
マンションか戸建てか、新築なのか中古なのか、新築の場合はどの程度内装や設備をカスタマイズできるのかなどです。
まず、マンションか戸建てかについてですが、それぞれ代表的なものとして以下のようなメリットとデメリットが考えられます。
新築か中古に関しては、せっかく住むなら新しい家の方が良い!と考えがちです。
ただ、日本の戸建て住宅は10年で資産価値がほぼ0になるといわれていることや、新築マンション価格が高騰していることなども踏まえてよく検討する必要があるかと思います。
おいなり家は趣味に使える部屋を確保したい!という贅沢を叶えるために、ある程度カスタマイズ性のある新築戸建てという選択肢を選びました。

このあたりは本当に人それぞれですね!
③立地
どんな地域の物件で、主要な交通機関(電車やバスなど)からどの程度離れていることまで許容するか、は重要な要素です。
また、家の近くに暮らしに必要な施設(スーパー、コンビニ、薬局、子供が通う学校など)があるかも合わせて確認しましょう。
一般的にマンションの方が駅やバス停などに近い場所で探せることが多いようです。
ただ、戸建てでも駅近の物件が見つかることもありますし、主要交通機関から離れたところにあるマンションでもOKということであれば、予算面でお得な物件が見つけられると思います。
働き方として、リモートワークなども普及してきた今、立地面より他の条件を優先するということもアリかもしれません。
④建物の広さや間取り
国土交通省が発表している「住生活基本計画(全国計画)」によると、世帯人数ごとに最低限必要な住宅面積(最低居住面積水準)と、ゆとりをもって暮らせる住宅面積(誘導居住面積水準)の目安は以下の通りです。

都心のマンションや一戸建ては「都市居住型」の基準に合わせて作られているものが多いようです。
基本的には広い家の方がゆったりと過ごせて望ましいと思われがちですが、あまりに広すぎる家も予算や空調、管理・清掃の観点でデメリットと言えるかもしれません。
自分達に必要十分な広さがどのくらいなのかをよく考えるようにしましょう。

例えば階段の掃除は大変…!階段対応のルンバがあったらいいのになあ。
⑤その他諸条件
①~④の条件以外に、「日当たり」や、「内装・外装のデザイン」、「キッチン・お風呂の大きさ」などなど、理想の条件を追い求めると限りがありません。
全てが叶うマイホームは、完全注文住宅にしない限り難しいため、優先度の高い条件と低い条件とに分けていくことが大事です。
例えば私たちは、外溝や外壁、お風呂などに関してはそこまでこだわらずにキッチンや趣味の部屋を作ること、収納量などを優先しました。
2. 情報が集まるサイトをこまめにチェック
ある程度の条件が決まったら、物件の情報をWeb上で探してみましょう。
初めは大手不動産ポータルサイト(SUUMO、HOMES、アットホームなど)で検索すると、間取りや立地による相場を掴めるのでオススメです。
しばらく探しても「内覧したい!」と思える物件になかなか出会えない時は、不動産業界の仕組みを理解することで、良い物件が見つかる可能性が高くなります!
知っておくべきことは以下の2点です。
・不動産ポータル≠不動産業者
・全ての不動産業者は「REINS(レインズ)」で同じ物件を紹介できる!?
不動産ポータル≠不動産業者
物件探しの手段で真っ先に思い付くのは、ポータルサイトを使うことだと思います。
私たちもまずはSUUMOで物件を探しました。
ただ、不動産ポータルは不動産業者が運営しているものではなく、不動産業者が持っている物件の情報を、広告料を払って載せているサイトだということを、ご存知ない方も多いのではないでしょうか?
簡単に物件を探すために、多くの物件情報があり条件検索機能も整っているネットの不動産ポータルをよく使いますが、各不動産業者は不動産ポータルに載せていない物件情報も多く持っているのです。
「他の人がまだ見ていない良い物件」を見付けるためには、そういった不動産業者がポータルサイトで公開していない情報を入手することも大事になってきます。
不動産業者によって、扱っている物件の地域や建物の雰囲気など、得意分野が異なります。
土地を仕入れて戸建てを建築するところまでを一括して請け負うような不動産業者だと、会員制サイトで会員限定物件を紹介するようなところもあります。
気に入った不動産業者が見つかったら、直接その業者に問い合わせをしたり会員登録をしたりすることで、市場に出ていない家を紹介してもらえるかもしれません。
全ての不動産業者は「REINS(レインズ)」で同じ物件を紹介できる!?
レインズとは、不動産業者のみが登録・利用できる不動産ネットワークで、登録すると全国の不動産売買物件の情報が閲覧可能となります。
日本の不動産のほとんどはこのレインズに登録されており、あらゆる不動産業者は同じ物件を紹介することができるようになっているというわけなんです。
各物件は、物件の売主が不動産会社と契約を締結後、5日~7日以内にレインズに登録されるようになっています。
ただ、レインズに登録される前の物件やレインズに登録されない物件というものが稀にあり、これがたまに見かける「未公開・非公開物件」というものです。
「レインズに登録される前の物件」については、単純にタイミングや運次第ですが、「レインズに登録されない物件」は、不動産業者自身が売主となる場合などに発生します。

できるだけ多くの選択肢から良い物件を見つけたいですね!
3. 実際に行ってみる
気になる物件情報を見つけたら、積極的に物件に足を運んでみましょう。
内見してみると、サイトの室内写真とは違う情報をたくさん得ることができます。例えば、周囲の道路の整備状況や、近隣の騒音、室内の細かい劣化や、キッチン台の高さなどです。
訪問する時間帯によって、日当たりや部屋の雰囲気も変わるので、購入を検討する物件であればあるほど何度も足を運ぶのが良いと思います。
また内見に行く際、確認しておきたい条件のリストを作っておくこともオススメです!
以下においなり夫婦が確認した例を挙げておきますので、ぜひ参考にしてください。
・時間帯ごとの日当たり
・周囲の道路状況(車通りや歩道の有無など)
・室内の色味や雰囲気(持っている家具と合うか)
・水回りの設置年月日
・近隣の騒音や車の音
・上階、下階、隣接する住宅の騒音具合
・階段やお風呂場などの手すりの有無
・キッチンの高さや備え付け家電
・収納スペースの高さやハンガーラックの有無
4. 1~3のステップを繰り返す
1~3までを一通り実行してみると、1の「良い物件の定義」が変わってくることがあると思います。
例えば、駅から近い家を希望していたけれど、家の前の車通りが少なく子供が安心して通学できる環境を優先したい、などです。
希望の条件と予算との折り合いがつかず、ローン金額の見直しが必要なケースもあると思います。
物件探しはこの1~3を繰り返すことで、徐々に理想の優先順位を見極め、選択の精度を上げていく作業と言えるかもしれません。
一度で理想の物件に出会えることは、残念ながらほぼありません。
少し手間や労力がかかりますが、地道にこれらのステップを繰り返していきましょう。

不動産業者から急かされる時もありますが、焦らずじっくり行きましょう!
以上、理想の家探しの流れについてご紹介しました!
後編では、私たち夫婦が実際に内見した家の種類についてご紹介します。お楽しみに♪
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