みなさんこんにちは。おいなり夫婦です。
FIREやサイドFIREをしたい!と思ったときに誰もが気になること、それは……
いくらの金額をどれだけの期間積み立てれば達成できるのか?
ということではないでしょうか。
今回の記事では、一定の条件のもとサイドFIRE達成までに必要な金額と期間をシミュレーションします!
シミュレーションを自分用に調整したい場合に、考えるべきポイントについてもまとめていますので、是非最後までお読みください♪
シミュレーション条件
前提の条件について
今回サイドFIRE達成に関するシミュレーションをしていくにあたり、以下の通り前提となる条件を設定しました。
■サイドFIREの定義
今回は「支出の半分を資産運用益で賄えてる状態」としました。
逆に言えば、サイドFIRE後も支出の半分の金額が稼げるように働く想定です。
■インデックス投資の平均年間利回り
今回はどんな人でも比較的低リスクで再現性高くサイドFIREを目指せる手法として、インデックス投資のみでのシミュレーションとしました。
インデックス投資の平均年間利回りはざっくり3〜5%程度と言われていますが、ここでは4%とします。
■月の手取り、支出、余剰資金
収入や手取り金額は、家庭によって異なりますが、今回は分かりやすく「世帯での手取りが50万円」とします。
また、一般的に手取りの8割を支出、2割を貯蓄に当てると良いと言われているため、今回は「支出を40万円、余剰資金を10万円」としました。
つまりまとめると、
・年間生活費(480万円)の半分(240万円)を
・投資(年間利回り4%)で賄える金額(6000万円)が
・積み立てられるまでにどれぐらいかかるか
をシミュレーションしていく、という感じです!
今回は、金融庁の「資産シミュレーション」に関するページを使ってシミュレーションを算出してみました。
※参考サイト:金融庁「資産シミュレーション」
Case.1: 資産0からスタートの場合
達成までの期間 | 毎月の積み立て金額 |
27年7ヶ月 | 100,000円(手取りの20%) |
20年 | 163,588円(手取りの32.7%) |
15年 | 243,813円(手取りの48.8%) |
10年 | 407,471円(手取りの81.5%) |
Case.2: 1500万円(必要資産の¼)を持った状態からスタートの場合
達成までの期間 | 毎月の積み立て金額 |
22年2ヶ月 | 100,000円(手取りの20%) |
20年 | 122,691円(手取りの24.5%) |
15年 | 182,860円(手取りの36.6%) |
10年 | 305,603円(手取りの61.1%) |
Case.3: 3000万円(必要資産の½)を持った状態からスタートの場合
達成までの期間 | 毎月の積み立て金額 |
17年5ヶ月 | 100,000円(手取りの20%) |
20年 | 81,784円(手取りの16.4%) |
15年 | 121,906円(手取りの24.4%) |
10年 | 203,735円(手取りの40.7%) |
自分に合ったシミュレーションをしよう!
↑のシミュレーションを見ると絶望しますよね…
手取りの20%の投資では、長い期間がかかってしまいますし、10年・15年で投資を完結させようとすると、逆にかなりの金額を毎月積み立てないといけません。
FIRE・サイドFIREは今日明日で目指せるものではなく、ある程度の長い年月をかけて目指していくものなので、無理な目標を立てると破綻してしまいます。
個々人の状況やライフスタイルに合わせて、最適なシミュレーションを調整することが大切です。
シミュレーションの調整にあたっては以下の(1)⇒(2)の順番で考えて、①〜⑤を検討していくと良いでしょう。
(1)いくら必要か
(①年間支出額ー②サイドFIRE後の年間労働収入額)×25
※「25倍」という数字は年間利回り4%と考えた時の係数です
(2)どう用意するか
(③年間収入額ー①年間支出額)×④年間利回り×⑤年数
①〜⑤の項目の調整について、細かく見ていきます。
①年間支出額の調整
生活費を下げることで年間支出額を抑えようという考え方です。
一般的には生活必需品を50〜60%、ご褒美支出を20〜30%に抑えると良いと言われています。
例えば外食を減らしたり、娯楽費を減らすなど、ご褒美支出は調整しやすいですが、優先して減らすべきは通信費・光熱費・家賃などの額面の大きな固定費です。
毎月固定でかかってくる金額を削減することが出来れば、トータルで大きなプラスになるでしょう。
サイドFIRE達成後の必要な金額と、投資に回せる金額の両方にかかってくる項目なので、効果は大きいですが、求める生活の質とのバランスで調整しましょう。
②サイドFIRE後の年間労働収入額の調整
「FIRE」と違い、「サイドFIRE」は達成後も労働収入を得る前提になっています。
労働時間をなくして自由な時間を増やしたい!という思いから、FIREを目指した方も多いと思いますが、サイドFIRE達成後の労働収入が増えれば、投資で得るべき金額が少なくなり、投資資産の必要額も少なくなります。
個々人が望むライフスタイルに合わせて、柔軟に考えることをオススメします。
③年間収入額の調整
投資に回せるお金を増やすために、現在の収入を増やすという考え方です。
今勤めている職場での待遇を向上させたり、より良い待遇が望める転職にチャレンジしたり、副業がOKの職場であれば副業をしたりといった選択肢が考えられるでしょう。
簡単にできることとしては、メルカリやラクマなどのフリマサービスで不用品を販売することなんかもこの項目に入ります。
副業・複業をする場合は、時間・体力面で無理がかからないように気を付けましょう!
④年間利回りの調整
今回のシミュレーションは投資信託を前提に考えましたが、個別株や不動産投資、仮想通貨、FXといった他の投資商品を組み合わせることで、リターンの可能性を上げることができます。
ただし、リターンが上がると、基本的にはリスクも大きくなるので要注意です。
各種投資商品については、以下の記事でも紹介しているので是非お読みください。
⑤年数の調整
最後にご紹介するのは、サイドFIREまでの期間を長くするやり方です。
シミュレーションの表でも時間を長くかけるほど、毎月の積み立て金額は少なく済むことが見てとれますが、これは時間をかけるほど複利の効果が大きくなるためです。
特に若い内にFIREやサイドFIREを志した方にとって、時間は大きな武器になってくれます。
長い時間をかけることで、必要な投資資産額を作るまでにかける金額や取るべきリスクは減らすことができますので、そこまでサイドFIREを急いでいないという方は是非検討するべき項目かと思います。
以上、サイドFIREに関するシミュレーションについてまとめてみました!
自分に合ったスタイルで、コツコツとサイドFIREに向かって歩んでいきましょう!
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