みなさんこんにちは、おいなり夫婦です。
FIREを目指し始めよう!という方に向けて、再現性の高い手順をイチからご紹介する連載シリーズ「目指そうサイドFIRE!入門編」。
今回は、サイドFIREを目指すにあたって誰もが活用するべきお得な制度「つみたてNISA」について前後編の2回に渡ってご説明します!
前編では、制度の概要や成り立ち、メリット、NISAとの違いについてお話ししていきます。
▼「目指そうサイドFIRE!」のこれまでの記事はこちら
シリーズ記事一覧
第1回:生活費いくらかかってる?
第2回:収入減に備える!生活防衛資金の考え方
第3回:投資の基本知識を学ぼう!リスクとリスク許容度について
第4回:投資検討時の3つの観点とリスクを下げる3つの考え方
第5回:自分に合った手法を!投資の種類を学ぼう
つみたてNISAの概要
つみたてNISAは、2018年から始まった「少額投資非課税制度」です。
貯蓄大国である日本ですが、現在銀行金利は0.01%程度と非常に小さくなっています。
この現状を踏まえて、国が国民一人一人に対して、「貯蓄から投資へ」という資産形成の流れを作るために2014年に作ったのが「NISA」でした。
このNISAを、より一般向けに使いやすい長期での資産形成向きの制度として変更したのが「つみたてNISA」というわけです。

金融機関が儲けるために用意した物なのかと思ってたけど違うんだねえ。

個人の資産が増えれば消費も増えて、国内の経済活性化にも繋がるって考えらしいよ。
つみたてNISAの特徴とメリット
つみたてNISAは以下のような特徴とメリットを持っています。
①投資商品が厳選されている
②少額から資産運用が可能
③長期に渡って、非課税のメリットを受けることができる
④いつでも引き出し可能
順にご説明していきます。
①投資商品が厳選されている
つみたてNISAで選ぶことができる金融商品は2022年1月28日時点で205種類あります。
※参考:金融庁公開資料
これらは全て、金融庁が設けた一定の基準を満たしているインデックス型またはアクティブ型の投資信託とETFで、簡単に言うとどの商品もしっかりと分散投資されていて、手数料が低くて、運用が安定しているという特徴を持っています。
世の中には投資信託だけでも数えきれない商品が存在しますが、つみたてNISAの対象となる商品は金融庁がリスクの少ない物を選定してくれているため、どの商品を買うべきか分からない!という人でも手を付けやすくなっています。
②少額から資産運用が可能
つみたてNISAでは最大で年間40万円(月間約33,333円)の投資が可能ですが、投資金額を抑えたい場合、金融機関によっては毎月100円以上という少ない額から、商品を購入することができます。
つみたてNISA制度を使った投資は最大で20年間行えるため、総額では年間40万円×20年=800万円分の投資が行えるという計算となります。
③最大20年の長期に渡って、運用益や配当金に関して非課税メリットがある
つみたてNISA最大のメリットがこれです!
通常、投資で得た利益(配当金や分配金、売却益など)には20.315%の税金が発生します。
例えば1万円の株が12,000円まで値上がりしたタイミングで売った時には、利益分2,000円に対して406円の税金がかかり、実際に受け取れるのは1594円になってしまいます。
つみたてNISAの場合は、この税金が非課税となり2,000円がまるまる貰えるというわけです。
④いつでも引き出し可能
投資の中には、一定の期間が経たないと解約・現金化ができないものが存在します。
複利の恩恵を最大限に受けるためには、途中でお金を引き出さない方が良いものの、不足の事態が起こった時にはまとまったお金が必要になることも。
つみたてNISAは、つみたて購入していた商品をいつでも現金に変えられるため、そんな不足の事態にも対応できる柔軟性の高い制度といえます。

良いことしかないように見えるけど、デメリットとかはないのかな?

まず前提として元本保証ではないこと、頻繁に売り買いするのには向いてるわけではないこととかはあるかもね。
つみたてNISAとNISAの違い
NISAとつみたてNISAでは、運用益や配当金が非課税になる点や、いつでも引き出し可能な点は同じですが、以下の表のような違いがあります。
NISA | つみたてNISA | |
非課税投資枠 | 120万円/年 | 40万円/年 |
非課税期間 | 5年 | 20年 |
口座開設期間 |
2023年まで |
2037年まで |
非課税資産総額 | 最大600万円 | 最大800万円 |
対象商品 |
株式・投資信託 |
一定の基準を満たした |
購入タイミング |
スポット |
つみたて |
ロールオーバー |
可 | 不可 |
NISAは幅広い商品ラインナップで、短期間で大きな金額での購入やスポットでの購入にも対応していること、つみたてNISAは長期間での投資に対応していることが特徴です。
対象商品が厳選されていることを踏まえると、つみたてNISAはどちらかというと初心者でも使いやすい制度と言えるでしょう。
ちなみに、NISAとつみたてNISAはどちらか一方の制度しか使用できないのでご注意ください!
また、NISAは2024年に「新NISA」として制度内容に若干の変更が入る予定になっています。
変更後の新NISAは、現行のつみたてNISAとNISAを併用するようなものに変わることになっています。
こちらについても、また別の記事でご紹介できればと思います。
以上、つみたてNISAの概要についてご説明しました!
次回はつみたてNISAの始め方や、オススメの証券会社、商品についてご紹介していきます。
↓第7回はこちら↓
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