マーケティング用語から学ぶ「PR」の意味と役割【マーケターいなりのPR講座Vol.2】

EARN

こんにちは。いなり(夫)です。

先日開始した連載「マーケターいなりのPR講座」。

第1回では、いきなり書籍の紹介をしてしまいましたが、今回からはPRのベーシックな内容についてあらためてご説明していきたいと思います!

仕事としてマーケティングやPRに携わる方はもちろん、起業を目指す方やフリーランスの方にもきっとお役に立つ内容かと思いますので、是非最後までお読みください♪

▼「マーケターいなりのPR講座」のこれまでの記事はこちら
シリーズ記事一覧
第1回:書籍『売れる会社のすごい仕組み』がすごい!【マーケターいなりのPR講座vol.1】

PRの概要

初めに「PR」という言葉について考えていきます。

PRという言葉は、「自己PR」とか「PR動画」といった使い方でお馴染みのものですよね。

なんとなく「周りに良いところをアピールする」といった意味合いで理解されている方が多いと思います。

このPR、略さずに言うと「Public Relations」で、直訳すると「公衆との関係性」となります。

一方通行の「発信」だけではなく、発信を通した「関係性づくり」がPR本来の役割なんです。

いなり
いなり

プロモーションの略語として使われてることもあるかも?

マーケティングとは?

PRをよく理解するためには、まずPRの上位概念である「マーケティング」のことを知ることが必要です。

マーケティングの定義には様々なものがあります。

一般的なイメージとしては「マーケティング」=「販促活動」と思われがちですが、かのピーター・ドラッカー氏は「マーケティングの理想は販売を不要にすることだ」と、正反対とも思えることを言っています。

いなり的には、マーケティングとは「個人や組織が製品・サービスを生み出して、お客さんに届けるための一連の活動」だと思っています。

一般的に、この一連の活動のことを「マーケティングの4P」と言います。

4Pの概要は以下の表の通りです。

4Pの種類 日本語訳 言葉の意味
Product 製品・サービス 製品やサービス。お客さんの価値に直結するもの。
Price 価格 製品やサービスの値段。価値の対価としてお客さんからもらうもの。
Place 流通 製品やサービスの届け方。直販と代理店、店舗とECなど。
Promotion 販促 製品やサービスの宣伝方法。お客さんの認知に働きかける。
いなり
いなり

PRはこの4Pのうち、「Promotion」に含まれる考え方というわけです

「宣伝」「広告」「広報」「PR」それぞれの言葉の意味

PRとよく似た言葉に「宣伝」「広告」「広報」といったものがあります。

これらは全て4PのPromotion活動の一環として行われるものですが、言葉の意味は少しずつ異なります。

それぞれの違いを理解することがPRの理解にも繋がりますので、ご説明していきます。

宣伝

「宣伝」とは、企業や団体、個人が、自分たちが提供する商品やサービスを、その特長も含めて一般に知ってもらおうとする活動のことです。

広い意味では4Pのプロモーションと同じ意味の言葉ですが、商品やサービス提供者側からの発信という目線に寄った言葉と言えるでしょう。

広告

「広告」も、活動の目的は宣伝と同じです。宣伝との違いとしては、広告の方がより「発信者目線」に寄った言葉で、情報を届けるということに主眼を置いている点でしょう。

狭義には、新聞やテレビ、雑誌など様々なメディアの広告枠を購入して、そこを通して情報を届けるという手法のことも指します。

広報

「広報」の内容も、宣伝や広告と近く、「官公庁や企業などが、施策や業務内容などの情報を広く一般に知らせる」という意味を持っています。

宣伝や広告との違いとしては、その2つが費用をかけて行う活動であるのに対して、広報は基本的には費用をかけずに行う活動であることが挙げられます。

広報活動では外部の媒体にもアプローチを行いますが、情報を載せるかどうかの決定権は媒体側が持っているのが特徴です。

PR

「PR」の活動目的も「世の中に自分たちの商品やサービスを知ってもらおうとする」という意味では、これまでご説明した3つと変わりありません。

ただし、PRの場合は相手との「関係性づくり」に主眼を置いて、双方向のコミュニケーションを行う点が特徴と言えます。

「広報」と「PR」は近い意味で使われることが多い言葉ですが、「PR」という言葉の中に「広報」という発信手段が含まれている、というのが正確な定義と言えるでしょう。

ここまでご説明した内容を図にまとめると以下のような感じです!

いなり
いなり

人によって言葉の意味や使われ方はまちまちだから、ここに書いてあることが必ずしも正解じゃないので気を付けてね!


ということで、今回は「PR」という言葉の意味や役割などの概要についてご説明しました!

次回はPRの発信に欠かせない「メディア」について解説しますのでお楽しみに!

コメント